
ブログをご覧いただきありがとうございます。JEEPA認定英会話コーチの丸山です。
前回までは、英語の語順、「だれが(なにが)」、「どうする」、「なにを」(S →V → O)をしっかり意識して英語にする、ということを紹介しました。
主語S、述語V、目的語Oはそれぞれ入れるべき(置くべき)場所があって、これを守ることが大切ということです。
今回は、そこをもう少し掘り下げます。
英語は、S→V→Oの順番。置かれる場所が決まっている
男性と女性の間での喧嘩が今回の例題です。変な例ですみません・・・
「トム👨は、キャシー👩を攻撃しました。」という文を考えます。すみません・・・すみません・・・
最低な男ですが
これを英語にする場合、前回述べたようにまず日本語を英語の語順に変換して。
➡「トムは、攻撃した、キャシーを」
そして、これをそのまま英語にします。
➡ Tom attacked Cathy.
これでOKです!
英語は必ずこの語順になります。
日本語は、順番がゆるい。「助詞」がある便利な言葉
では、日本語ではどうでしょう。日本語は単語の語順を変えても意味は通じます。
「キャシーを、攻撃した、トムは」でも、「攻撃した、トムは、キャシーを」でも、「攻撃した、キャシーを、トムは」でも、とりあえず通じますね。
これは、日本語には「助詞」という便利なものがあって、主語には「~は」や「~が」という助詞がつき、目的語には「~を」という助詞がつきます。なので、単語の場所が変わっても主語や目的語を間違えることがないのです。日本語ってエライですね。
英語は、場所で単語の役目が決まる
それに対して英語には「助詞」がありません。唯一、単語の置かれる場所で、主語になるのか、目的語になるのかが決まります。ですから場所がとっても大事なのです。
試しに、色々な日本語の語順(日本語では通じる)のまま英語に置き換えるとどうなるかを検証します。
①「トム(は)キャシー(を)攻撃した」
➡ Tom Cathy attacked.
意味不明?または間違った意味に捉えられるかもしれません。
「トム!キャシーが攻撃したんだ」と捉えると、キャシーが何かに襲いかかったように聞こえます。
②「攻撃した、トム(は)、キャシー(を)」
➡ Attacked Tom Cathy 「攻撃されたトム、キャッシー」
うーん、やっぱり意味不明。
③「キャシー(を)、攻撃した、トム(は)」
➡ Cathy attacked Tom. 「キャシーは、トムを攻撃した」
加害者と被害者が完全に入れ替わりました。
倍返しじゃ
つまり英語では(この文例では)、Tom(S) attacked (V) Cathy(O). の語順しかありえないわけです。
長い文は枝葉の部分に惑わされず、幹になる部分を見極める
英語は、述語の前にある名詞(や代名詞)が主語、述語の後ろにある名詞(や代名詞)が目的語であると覚えましょう(まれに主語と述語が倒置されたりすることもありますが大抵はこれでOKです)。この際、主語を説明する文が述語との間に入ったりして、主語と述語が離れてしまうこともありますので、そこは注意してください。
例えば、A man (S), [who lived next door to Cathy] attacked (V) her(O).
[キャシーの隣に住んでいた] 男が、彼女を 攻撃した。
青文字の部分は攻撃した男を説明している部分、いわばこの文では枝葉の部分(といってしまうとちょっと可哀そうですが)です。基本(文の幹)はA man (S) → attacked (V)→ her(O)ですね。
文の幹になるものには、この他に補語(C)と呼ばれるものもありますが(また別に取り上げたいと思います)、上のような長めの文は、文の幹になる部分(S・V・O・C)と枝葉の部分を明確に区分して、幹になるS・V・O・Cを見極めるということが大事です。会話で長めの文を言われてつまづきそうになっても、エイヤって枝葉の部分は無視して、幹のS・V・O・Cだけ聞き取ることができればとりあえず会話の流れはつかめます。会話の流れさえ分かれば、聞き逃した枝葉の部分は聞き直すことができますしね。
例えば、
で、そいつはキャシーのなんだって?
枝葉の部分にも、S ( 今回の例ではwho ) やV ( lived ) が入ってくることがありますが、枝葉全体で幹になるS・V・O・Cを説明( 今回の例ではS (A man ) を説明 )しています。
ここ、けっこう大事です。幹の部分を見極めるコツについてはまた別の機会に!
次回は、SVCの文型と補語についてご紹介します!
こちらのサイト☞「英会話、あなたの想いを現実に!」からお願いします。
(「JEEPAブログの問い合わせ」などとご記入いただけると助かります。)