
ブログをご覧いただきありがとうございます。木曜日担当のJEEPA認定英会話コーチの丸山です。
今回もJEEPA洋画チャレンジ、『ミッドナイト・イン・パリ』からお送りします。
この作品は冒頭からおよそ3分もの間、ひたすらパリの美しい街並みが朝から夜にかけて流れるように映し出されます。特に雨の風景が印象的です(私には)。
そのすぐ後の出演者ロールにあわせて、(1920年代のパリを愛してやまない)ギルの「本当に信じられないよ 世界一の都 パリに来ているなんて!」という言葉を皮切りに、(ギルとは趣味や趣向が大きく違う)婚約者イネズとの会話が始まります。
ギル(字幕) 見える? うっとりするほど美しい雨のパリ 1920年代を想像してみてよ 芸術家たちが雨のパリで・・・
Picture ~を頭[心]の中に描く、想像する、心に描く、目に浮かべる
drop-dead【形】〈俗〉ハッとする、目を奪う(ような)、目をむくほどの
イネズ(字幕)なんでいちいち雨なの? 濡れるだけじゃない
この映画のなかで「雨」は二人の「感性」や「思考」の違いを象徴していますね。雨を「美しい」と見るギルと「濡れるだけ」と考えるイネズとの間の溝は埋めることができるのでしょうか。
ここがこの映画のキモのひとつと考えています(私は)。
映画の中盤で、イネズのお母さんと3人で家具屋に行ったときも雨。そこでは次のような会話が出てきます。
ギル(字幕)歩いて帰ろう
イネズ(字幕)歩く? 雨の中を?
ギル(字幕)ステキだよ 雨の中の散歩
イネズ(字幕)濡れるだけよ どこがステキなの
むむう。イネズはギルを完全否定。やっぱり二人はすれ違ってしまっています。
実はこの二人、色々なところで価値観が違いすぎるんですね。
ギルは服装には無頓着(と思われます)でロマンチスト。一方イネズは、ファッショナブルで現実主義者です。
そして、エンディング間近です。
これまでもそうだったように、真夜中の12時の鐘がなったときに思いがけない展開が待っていました。
(字幕)おっと 雨が降り出した
(字幕)構わないわ 濡れても平気よ
(字幕)本当?
(字幕) パリは雨が一番 ステキなの
(字幕)僕も そう思ってた 異議なしだよ 雨のパリは一番 ステキだ
ここで英語の勉強です。
㊚ I couldn't agree more with you. (agree 同意する、同感である)
これは「私は同意できない」と言っているのではありません。
couldn'tは「あり得ない」という意味で、「これ以上のこと(more)はあり得ない」➡「これ以上に同意することはあり得ない。」➡「これ以上あり得ないくらい同意します」つまり「大賛成」という意味になります(字幕は「異議なしだよ」になっていましたね)。
これ、「How are you?」とか、何かの調子を聞かれた時に「絶好調だよ!」と答える場合の、Couldn't be better. 「これ以上あり得ないくらい良い」と同じ使い方ですね。
雨はヤだなぁと思うこと、多いですよね。でもこの映画を観たらちょっと気持ちも変わるかもです。

こんなのはイヤですけど
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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