
ブログをご覧いただきありがとうございます。木曜日担当の丸山です。
今回も引き続き「字幕なしで洋画を楽しむ」についてお届けします。
今日は、自分の訳が「セリフの速さ」についていけないという悩みについてです。
自分の訳が「セリフの速さ」についてゆけない
セリフをなんとか理解しようと頑張るんだけど、訳しているはなから次々と話が進んでいってしまって会話のスピードに全然追いつけないという経験はありませんか。
原因は返り読み🐸💦
会話のスピードに全然追いつけない原因のひとつは、返り読みです。その癖がそのままリスニングにもでてしまうということです。
返り読みとは、英語の語順を日本語の語順に入れ替えて理解しようとすること。例えば
I like watching movies on Saturday nights. (土曜の夜に映画を観るのが好きです。)
これを英語の語順のまま理解すると、
① I ② like ③ watching movies ④ on Saturday nights.
「 ①私は、②好きです、③映画を観ることが、④土曜の夜に 」ですね。これを、
「 ①私は、④土曜の夜に、③映画を観ることが、②好きです 」と日本語の語順に入れ替えて訳すことが返り読みです。
普段から英語を返り読みで理解していると、リスニングでも日本語の語順に置き換えるクセがついてしまいます。
そうすると最後の ④ “Saturday nights” まで聞いてから ③ “watching movies” に戻り、さらに ② “like” に戻らなければならないので、その間にセリフがどんどん進んでいってスピードについていけなくなり、英語が聞き取れないということになります。
また、途中で何を言っているのかも忘れてしまい、最後の “Saturday nights” だけが頭に残ったなんてこともアルアルですね。
映画の会話のスピードについていけないという原因のひとつはここにあったのです。
ぜひ普段から「英語の語順のまま理解する」ということをお勧めします。

行ったり来たりは
いけません🚫
それでは、映画「マイ・インターン」で練習です
今回もおなじみのシーンで確認しましょう。字幕に比べて、かなり直訳に近い形で訳しています。短縮形の部分は分かりやすく短縮しない形に変えてあります。
I'm retired, and my wife is dead. (字幕: 私は退職し 妻に先立たれ)
① I ② am ③ retired, ④ and ⑤ my wife ⑥ is ⑦ dead
これを日本語の語順で訳すと、
①私は、③退職、②した、④そして、⑤私の妻は、⑦亡くなって、⑥いる。
①→③→②→④→⑤→⑦→⑥と順番が入れ替わっています。
順番が入れ替わっていると、セリフのスピードについてゆくのは難しいですね。
これを英語のまま理解すると、
I'm 私は・・である
retired, 退職した
and そして
my wife is 私の妻は・・である
dead 亡くなっている
このように、上から下へ(左から右に)一方通行で訳します。会話の流れのとおりに聴いていくので、スピードについていきやすいのです。
As you can imagine that's given me some time on my hands. 字幕:今は時間を持て余している
① As ② you ③ can imagine ④ that ⑤ has given ⑥ me ⑦ some time on my hands.
日本語の語順で訳すと、
②あなたがたが、③想像できる、①ように、④そのことは、⑦持て余すほどの時間を、⑥私に、⑤与えた
(time on one’s hands:時間を持て余す)
②→③→①→④→⑦→⑥→⑤ と順番が入れ替わっています。やはり、これではセリフのスピードにはついていけそうにありませんね。
これを英語の順番のまま理解してみましょう。
As そのように
you あなたがたが
can imagine 想像できる
that そのことは
has given 与えた
me 私に
some time on my hands 持て余すほどの時間を、
仮に途中に知らない表現がでてきて一部訳せないところがあったとしても、話の流れにはついていけそうです。
英語の語順で日本語で表現するということです。この感覚を身につけると、英語を日本語にするときのスピードが圧倒的に速くなります。
英語の語順で日本語を考える練習について詳しくは ☞ ⽇本語を英語の語順に言いかえる
英語を英語の語順のまま理解することについて詳しくは ☞ 英語の語順のまま理解する!‥「返り読み」禁止
も参考にされてください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらのサイト☞「英会話、あなたの想いを現実に!」からお願いします。
(「JEEPAブログの問い合わせ」などとご記入いただけると助かります。)