航空無線から会話のキモを学ぶ件

ご覧いただきありがとうございます。木曜日のブログ担当、丸山です。

今回は、現在JEEPAで進行中のmovie チャレンジシリーズ、「ハドソン川の奇跡」(クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演、原題 Sully)からお届けいたします。
USエアウェイズ1549便の機長Sully(トム・ハンクス)が制御不能となった旅客機をハドソン川に緊急着水させ、全ての乗客と乗員の命を救ったという実話に基づいた物語

映画の冒頭では事故の状況説明などのシーンもあり、航空無線でのやりとりや業界用語もけっこう見受けられます。

私、個人的に前職で航空無線の資格が必要になった時期がありました。ずいぶん前の話なので記憶が定かではありませんが当時感じたことは、パイロットや航空管制との間での通信は明瞭で、趣旨を間違いなく伝えることが大事だということでした。当然のことですが・・乗客の命を守るということに直結していますからね。

その時から30年ほども経った今、気づいたことは「普通の会話でも同じだな」ということです。今さらですが。

一般の会話でも(戦略的にあえて内容をボカしたい場合(-_-)💦は別として)、

正確に、分かりやすく、誤解がないように、自分の言いたいことを伝えること

が大事だと思うのです。

例えば、

映画では、機長は事故を調査する安全委員会から称賛されるどころか逆に非難されてしまいます。
「なぜ空港に引き返さず、ハドソン川に不時着水(委員会側は「墜落」とさえ言っています)させたのかと聞かれたとき機長は、

Sully

That simply was not enough altitude.

(字幕:高度が不十分だったからです)

と答えています。

altitudeは辞書には、
“ (山・飛行機などの地表または海抜からの)高さ,高度; 標高 《★【類語】 ⇒height》” とあります。(研究社 新英和中辞典)

さらに、heightは、
高いこと(程度に関係なく「高さ」の意味を表わす最も一般的な語) ”とありました。(同辞典)

この時の機長の言葉はheightでも通じそうですが、高さを一般的に表すheightではなくaltitudeを使うことで飛行機の高度であることが間違いなく伝わるのだと思います。もちろん一般の会話では、まずは、何にでも使えるheightのような言葉を使いこなせるようになることは大切です。が、状況によってはこのように単語を選んで使えるようにもなりたいものです。

次にこの映画で気がつくのは、

お互いの意志が正しく伝わっていることが確認できるように復唱すること

です。

次は、映画の冒頭での管制と機長(Sully)との無線交信です。

 air traffic  controller

Tower control: Cactus 1549, runway 4. Clear to take off.

管制:カクタス1549便 滑走路4 離陸を許可

Captain

Sully: Cactus 1549, clear for take off.

サリー(機長):カクタス1549 離陸する

と、呼応させています。

映画の中だけではなく、当時の実際の交信内容をみても管制と機長、機長と副操縦士との間で復唱を行っている記録が数多く残っています。相手の内容を復唱することで、交信内容を間違いなく理解していることを伝えていますね。

私たちの日常の会話でも、内容を間違えると困る時には復唱することは大切。例えば道を教えてもらう場合なんかで、

 

other
この道の次の角を右折して5分ほど歩いた左側にあるニャ
Turn right at the next corner of this road and walk for about five minutes. It's on your left.

you

次を右折して左側ですね。

Turn right and it's on the left.

 

といった感じで確認できますね。これ、間違えると一生着けませんから💦

また、何をいっていいか自信がないときの「あいずち」にも使えそうです。

your
friend

私、この服、バーゲンで買ったのよ。

I bought this dress at a bargain.

you

あら、バーゲンで買ったのね。素敵!

Oh, you bought it at a bargain. Nice!

your
friend
でしょ! でしょ!
It is!

 

あなたは相手が言ったことを繰り返しただけ。(新しく言ったのは“nice”くらいのもん)
このような繰り返しは簡単に使えるわりには会話が弾みそうです。コスパ最高! (使い過ぎには注意かもしれませんけど)

 

映画「ハドソン川の奇跡」は事実に基づいた物語です。当時、世間からはヒーローと称賛されたと記憶していますが、これらの出来事の裏には知られざる当人たちの苦労があるんだな、と教えてくれる作品のようです。まだ見終わっていませんが、続きがとても楽しみな映画です!

皆さんも楽しみながら英語を学んでいただけると嬉しいです!

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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