
念のために、はっきり言わせてもらいます!
突然こんなこと言われたらドキッとしますね。
本日もご覧いただきありがとうございます。いつもドキドキしている丸山です。
表題の言葉は英語で“for the record”といいます。
わりと会議などでは使われている表現のようです。
for the record
辞書で調べると、
something that you say before you tell someone something important that you want them to remember:
「覚えておいてほしい重要なことを誰かに伝える前に言うこと」ですね。
「念のために伝えておきますが」とか「はっきり言っておきますが」といった訳がしっくりきそうです。
この言葉の使い方を、movie チャレンジシリーズ、「ハドソン川の奇跡」で観てみましょう。
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エンジントラブルで航空不能となったカクタス1549便。Sully (機長)は空港に引き返すのは不可能と判断し、近くのハドソン川に不時着水させます。事故を調査する安全委員会はその判断を疑問視し、機長の個人的な責任を追及しようとします。以下は国家運輸安全委員会の小会議での冒頭、Charles(議長)が会議の目的を説明する場面です。
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(議長)
For the record. We have an aircraft system investigation...and also aircraft structures,(以下略)
「念のために伝えておきます。我々は航空機システムや航空機の構造…について調査を行っています。」
(字幕ではFor the recordの部分はとくだん訳されていません。)
For the record.と言った後、調査の目的(航空機墜落についてのあらゆる要因を調べるということ)について述べ、会議を始めています。会議のメンバーはあらかじめ調査目的を知っているはずですから、「念のために」と言っているわけです。
次は、安全委員会の公聴会での場面です。
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この事故で空港に引き返すことができたと主張する委員会側は、それを立証するためにコンピュータと人間(代理の操縦士)によるシミュレーションを行い事故を再現させます。
以下はその比較映像を見たあと、両結果が委員会の言い分と一致したことを主張している場面です。
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(議長)
For the record, the pilots and the computer sims bear the same result.
「はっきりさせておくが、操縦士とコンピュータのシミュは同じ結果になった。」
(字幕では、こちらもFor the recordの部分はとくだん訳されていません。)
「はっきりさせておく」と自分たちの主張が正しいと(機長の判断ミスだと)いうことを、胸を張って言っています。
引き続き安全委員会の公聴会、
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事故の際の実際の操縦室音声記録を再現する場面です。
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For the record, this is the CVR of US Airways Flight 1549, January 15th, 2009.
Gentlemen, headsets.
CVR : cockpit voice recorder(操縦室音声記録装置)
「念のため、USエアウェイズ1549便の操縦室音声記録です。日付は2009年1月15日。ヘッドホンをつけて下さい。」
(字幕ではFor the recordの部分は「それでは」とサラッと訳されていました。)
参加者が音声記録については承知しているとの前提で、「念のため(この記録だと分かっていると思いますが、一応言っておきますと、)」と言っていますね。
今回の投稿は、筋をおっていただくのがちょっとわかりにくかったかもしれません。すみません(-_-;)
できれば、じっさい映画を観ていただければイメージをつかめると思います。
この表現は、気にしていると会議や裁判などのシーンではちょくちょく出てくるようですが、
私の恩師の話では、これ以外で恋愛ものなんかでも時々見られるとのこと。
「念のためにゆうとくわけやけど、分かってるやろうけど、あんた、前に、あれしたやろ。」みたいな感じのようです。
どちらかというと良くない場面が多いかもしれません・・。
これ言われると、ちょっと・・怖いかも(個人的な感想です)。
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